« 日本の国力の低下を感じる | トップページ | 農的生活と世界を股にかけたビジネス »

ビジネス・経営の書籍の中でよく言われる「ビジョン」

 「我が社のビジョンを語る」などと言った、経営者がいるが、ビジョンと野望・希望とは異なる。


 ビジョンとは未来予想という事。未来、例えば3年後に立って見て、どんな風景が見えるのか、どんな社会になっているのか、どんな物価になっているのか、老化が進みどんな体力になっているのか、、、、、。未来予想。

 予知とは違う不確定な事であることは、百も承知。それでも、ビジョンを語る、掲げると言う事は、未来を予測すると言う事。

 誰しもができる事ではない。自分の専門分野で未来を語ることは、ある種できるやも知れないが、その分野は社会の、世界の一部でしかない。これだけ気候が変わりつつあり、これまでの経験的な気候ではなくなっている。さらに、AI、IoT、5G、ビッグデーター、などの劇的変化が起こりつつある現在、未来予想をするのは、かなり困難であると言える。しかし、人間としての特徴「考える」事で、未来を予想するのは、どんなにしんどくても、面白い作業である。
 
 そう、仮説と検証。自分の仮説が正しかった時の喜びは、実に楽しい。長いスパンで見た株価などは、まさに喜びと同時に経済的利益ももたらしてくれる。株の上間様=大富豪のバフェット氏も「長期投資」を言っている。

 さて、ビジョンであるが、ビジョンを語るのは、ある種教祖的な話になるのかも。昔から、宗教家は未来を予知したと言われる。それが、未来を予測したと言い換えても良いのかもしれない。論理的な検証を積み重ねることで、未来は「こうなる」と見える人々が存在するのは確か。誰しもができることではなさそうだが、予測することができる人間は存在しす。

 そんな、特別な人間になれるとは、到底思えないが、ビジネスの世界で生きている上は、未来予想し、商機を見出し、先行投資を行い、あるいは対策を打ち、行動を起こすことが大切。日本の半導体の失敗を見ると、いかに飼いならされたサラリーパーソンは未来について考えないか。経営者であっても、サラリーパーソン的に順番が回ってきて、経営に携わった彼らが、未来を予想しようとしなかったか?誰かが未来を語ってくれるものだと、思っていたようだ。だから、サムソンに足をすくわれ、インテルに覇権を持っていかれたのである。未来を予想するにはスキルが必要だ。もし、未来を予想することができないのであれば、できる人=コンサルタントを雇ってでも、納得できる未来予測をすべきだ。それが、経営と言うものだろう。

 マッキンゼー、ボストンなどを使って、私の所属する業界から撤退した会社が二十数年前にあった。ある種正解。そして、一部上場までして、上場廃止になり、老舗の配下になった会社もある。全て、経営者の判断。進むも撤退も、経営者次第。その判断は、未来予想をしっかりしたか否かだと思う。
 少なくとも、部下が未来予測するための情報・データーを持ってくると考えている幹部は、NGな部類。自分から出向いて、取ってくる以外に方法は無いのに。部下が有用な未来予測を行うためのデーターを上げてくると考えるのは、かなりお人よし。サムソンみたいに世界中に調査員を配置しながら、その情報を吸い上げても、なお未来予測は困難である。そんな競争相手を持ちながら、部下から上がってくる情報を鵜呑みにするのは、戦う前に、負けている状況。

 まあ、そんな事は、どうでもイイこと。栄える会社もあれば、衰退する会社もあるのが世の中。衰退する会社に関わるのは、面倒。できれば関わらない方が、良いのは確か。これも、未来予想の一つである。

 ビジョンを形づけるという事は、そういった未来を予測するという事。

|

« 日本の国力の低下を感じる | トップページ | 農的生活と世界を股にかけたビジネス »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビジネス・経営の書籍の中でよく言われる「ビジョン」:

« 日本の国力の低下を感じる | トップページ | 農的生活と世界を股にかけたビジネス »