世界経済ですか?
マクロ経済、ミクロ経済。よく目にする言葉ですが、経済学が学問になっているのが、ある種不思議。
前野隆司氏の「脳はなぜ「心」を作ったのか」を読んでいると、腑に落ちる部分が多い。経済学も同じで、錯覚を起因として発生している活動だと捉えると、全く別な見方=学問ができるのではないだろうか?
まあ、経済学は色々な手法を使い、人の活動をコントロールしようというのが、究極の目的ですが、私から見たら、将来を見越して、ギャンブルに勝つための学問みたいです。
経済学議論は横に置いて、中国経済のリセッション(景気後退)がにわかに騒がれています。中国経済のリセッションによる影響がアメリカの雇用統計にも表れたとかで、市場予想を下回る5.1%の失業率は中国経済の影響だとか、そんな論調が見えます。
中国のリセッションは、色々な意味で長引きそうですね。中国自身が、生産設備過剰=供給能力過剰を解消するには5年は掛かると言っている分けで、2020年のオリンピックの頃まで引きずりそうです。
株価はどこが底だか分からなくなってきて、さて、さて、と言った感じですが、私が気になるのが、サムスンの行方。半導体世界第二位(第一位はインテル)の設備投資動向です。世界最大の半導体工場の起工式を今年2015年5月に行った後、製造設備が飛ぶように売れているといった話が聞こえてきません。ASMLやLAMの状況を調べていないので、なんとも言えませんが、TELの状況から言えば、かなり「?」マークがつく状況です。
東芝・四日市のFab5の設備導入はどんな理由だか(だいたいの理由は想像できますが)、分かりませんがStopして、新Fab2(古いFab2を壊して、更地にしてから立て直したFab)への設備投資を先行するようです。サンディスクのお金がFab2と言うことなのでしょう。256Gの48層のフラッシュメモリー生産を急がないと、サムスンにまた引き離されて、負けてしまうのに、、、と心配になります。頑張れ、東芝。大分と加賀の工場はどうなるのでしょうかね?、、、、国内勢=例えばSonyとかが買えば、循環としては良くなるのですが。
まあ、東芝の株はしばらく買いませんが、、、、。
Sonyとマイクロンの設備投資は堅調のようです。
デンソーとデンソー関連の会津若松・富士通も粛々と進んでいるようです。
ルネサスは那珂工場だけが動きがあるだけで、他の工場は音沙汰無し。元三菱電機系の四国の工場はどうなってしまったのでしょうか?
日本には北は北海道から南は鹿児島まで、色々な所に半導体工場が散らばっています。独自の生き残りを掛けて活動されているのでしょうが、なかなか全体像は見えてきません。元気な所はニュースになるので、目立つのですが、、、、。まとめた動向記事が見てみたいものです。
中国のリセッションの大きな影響を受ける韓国経済、日本も無傷ではいられない状況下です。その中でも、半導体に注目して行きたいと考えています。
注目の企業はサムスン、アップル、インテル。注目の国は中国、韓国、ベトナム。注目の株を40社ぐらいに絞り込んで、注目していきたいものです。
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