« 中国経済 2 | トップページ | 今週の動向と、ビックリした! »

中国経済 3

 中国との付き合い方を考える時に、民主党元幹事長枝野氏が「自己責任で」と発言していた。そんな事を言われなくとも、民間会社は「自己責任」で商売している。ふざけた発言である。
 
 中国との商売関係はどうあるべきか?そのヒントになる話しを私の尊敬する「知の巨人」梅棹忠夫(1920年生まれ 2010年7月に鬼籍に入られた 享年90歳)が次のようにいわれている。

梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ)

梅棹忠夫語る 聞き手 小山修三 日経プレミアンシリーズ
P30 
梅棹 北アジア、西アジアはそうですね。その前に張家口でイスラームを見ているのが複線になっている。張家口に大きなイスラーム寺院があって、アホンというイスラームの聖職者がいた。何もないが、さっぱりしていた。
小山 アラビアのロレンスもそう言っていましたね。中国とも違うんですか。
梅棹 ぜんぜんちがう。私は二年いたから、中国のことはよく知っている。それから後も、中国三〇州全部歩いている。そこまでした人間は、中国人にもほとんどいないと言われたけれど、私は全部自分の足で歩いている。向こうで生活していてわかったんやけど、中国というところは日本とぜんぜんちがう。「なんというウソの社会だ」ということや。いまでもその考えは変わらない。最近の経済事情でもそうでしょう。食品も見事にウソ。ウソと言うと聞こえが悪いけれど、要するに「表面の繕い」です。まことしやかに話をこしらえるけれども、それは本当ではない。
小山 梅棹さんは「中国を信用したらアカン」と言ってましたね。
梅棹 いまでもそう思う。しかしある意味で人間の深い心の奥にさわってる。人間の心の奥に、おそろしい巨大な悪があるんやな。中国にはそれがある。
 それでも中国は道徳的世界やから、表面を繕ってきて、でっちあげたりする。コテコテ文化やな。フンドゥーはこの道徳的世界とはまったくちがいます。ヒンドゥーはむき出し。人間の一番いやなところ、おそろしいところが目の前にある。
小山 贓物をひらいて見せたような気がしたわけですか。
梅棹 そうやな。

 概論としては梅棹氏の言われていることを頭において、実際の日本の会社の動向を見てみよう。

 自動車業界;
 外国資本で最初に進出したのはホルクスワーゲン社。上海のタクシーの90%以上はホルクスワーゲン社製のサンタナ。また、中国で一番大きな民間会社もホルクスワーゲン社。(ちなみに二番目に大きいのはFoxconグループである。)
 ホンダもトヨタもニッサンも中国で生産を開始している。中国向けの車はやはり現地生産。日本から輸出していると、関税が高く、競争力を失う。そこで、勢い現地生産。これは、ますます進むと思われう。

 家電業界;
 ハイアール、美的をはじめ巨大な家電企業が育っている。そう、中国で使う家電は中国生産が建前。パナソニックも早くから出てはいるが、日本輸出向けの家電生産がメインであった為、中国マーケットでは広がりがいまいち。どちらかと言うと韓国LGの方が知れ渡っている。

 IT機器業界;
ゲームもパソコンも携帯電話もましてやスマートホンも中国組立が進んでいる。その中核にいるのが、先述のFoxconである。新しい機種の開発、設計こそ今はないが、マーケットが中国にあるということは、次第にそれすらも移る可能性は高い。

 半導体; 液晶; 工作機械; 鉄道車輌; 鉄鋼; 造船; セメント; 

 これらについては、次回以降に言及。

 それにしても、それにしても、すごい成長力、そして、その貪欲さ。

|

« 中国経済 2 | トップページ | 今週の動向と、ビックリした! »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519197/49714694

この記事へのトラックバック一覧です: 中国経済 3:

« 中国経済 2 | トップページ | 今週の動向と、ビックリした! »