« 暑いな~ | トップページ | 日中は相変わらず暑い! »

デフレの考え3 事業の多角化

 人口減少と高齢化を計算に入れれば、色々な需要予測は立つ。その中で、ユニクロのように専門店としての戦略と勝算はあるとは思うのだが、どうしようもないのがセメントだとか鉄鋼だとか食料品だとかは結構分母が小さくなっても、自分だけは勝てると言う戦略はなかなか難しい。

 セメントなどはセメント工場から直径数百キロ圏内のビジネスしか成り立たないという物である。つまり、輸送費を掛ければ値段が合わなくなるといった商品。こういった商品はある種、どこのメーカーの物を購入しても、違いは無い。

 ここまで商品が成熟すると、需要予測は外れない。で、かなり前から需要予測が成り立ち、そして縮小しなければならないことが予測される。その縮小予測に従えば、事業をどうするか?との判断が大切となる。しかし、身を切るのはつらい。で、あれば前もって分かっている事に対する備えとして、新規事業を立ち上げると言う判断になる。

 大企業であればあるほど、身を切るのは社会的批判もあり、容易にできない。そこで、新規事業での何らかの拡大を考える。しかし、この考えが根本的な間違いである事に経営者はなかなか気付かない。

 新規事業と言うのは「ベンチャー」である。ベンチャーを立ち上げようと言う時に、余剰人員をそこに当てると、まず間違いなくベンチャーとしては潰れる。なぜなら、ベンチャーと言うのは先行きが分からない事業であり、それを立ち上げるには、普通のサラリーマン感覚でやると失敗する。

 まして、余剰人員と言う二軍以下の選手を送り込んで、戦おうと言うのなら、それは戦う前に勝敗は分かり切っている。まず、送り込む経営層に高齢者がいると、批判はするが、実務をこなし、顧客に頭を下げ、死に物狂いで事業を起こす事は不可能。その高齢な経営者は批評家ではあっても、ベンチャーの経営者ではあり得ない。批評家は自分が非難される立場(戦いのリング)に立とうとはしない。場外で、アナウンサー(タイコ持ちの部下)相手に、リングに立っている若手を批判していればいいのである。それが仕事と思っている事が根本的に間違いであることに気づく天下り経営者はいない。

 だから新規事業を大手が立ち上げると、失敗する。死屍累々が今の日本の大手企業の経歴である。特に重工長大産業と呼ばれる企業の行う新規事業は、目を覆うばかりである。

 唯一救いがあるのは、単独事業ではなく、他社との合併事業はまだ成功率が高いようである。

 たまに大企業の子会社で、成功するとマスコミが持ちあげる。それは、コンビニ業界の雄である「ローソン」を見ても分かる通り、経営者にとにかく若い人間を送り込む。そして、ある程度、親会社から切り離した状態で、自由にさせることで、成功を得る。親会社の二軍選手の雇用になればと言った新規事業はそもそも、考えに無理がある。

 次回は、では二軍選手はどうなるのか?

|

« 暑いな~ | トップページ | 日中は相変わらず暑い! »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519197/49210686

この記事へのトラックバック一覧です: デフレの考え3 事業の多角化:

« 暑いな~ | トップページ | 日中は相変わらず暑い! »