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原油流出事故

 フロリダ沖で深刻な原油流出事故が発生しており、収束の目処が立っていない。深海1500mでの流出であり、世界でもっとも深い海での事故である。これは、ある種現在の技術では超えられない事故でもある。

 深海1500mと言えば、1cm×1cmの面積辺り1.5t(1500Kg)の圧力がかかり(本当は海水の比重は真水より重いので、まだこれより圧力が高いが、、、、)、その圧力下では人間のやれることはほとんど無い。

 深海に潜って、人間が生きていけるのはせいぜい10mとか20m程度。また、現実にロボットなどが耐えられるのも200m程度。それ以上の圧力下では、サンプルを採取するロボット程度は動かせても、重量のある物を動かしたりできるロボットは存在しない。この圧力は、容易にクリアーできる圧力ではない。

 この石油掘削ベースを製造したのは現代重工(韓国)。原子力と同じように、一度事故が起これば取り返しの付かない話である。その辺りの安全性がどうであったのかは分からないが、安かろうだけでは、こういった技術には問題がある。確かに安価であるというのは、魅力的ではあるが、チェルノブイリ原発事故を例にとるまでもなく、一旦事故が起こると、元に戻す技術が無ければ大変なこととなる。

 まあ、日本の重工企業が関わってなくてよかったと言う感想も聞かれるが、技術の安全性に関しては、対岸の火事といった感覚ではいけない。事故から学び取る必要がある。

 この事故は深海石油開発にブレーキを掛ける歴史的事象になった。人類は深海石油掘削にはしばらく距離を置くこととなろう。と、言うことは化石燃料依存を脱却するスピードを上げなければならないと言う事。

 これは確かなことである。

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