« 頭がイイ人 | トップページ | 化石燃料使用を減らす技術 その5 »

化石燃料使用を減らす技術 その4

 電池の話のおさらい。

 ・ 二次電池とは、充電と放電が可能な電池。一次電池はその放電しても充電が不可な電池。
 ・ 現在、プリウスやインサイトに搭載されている電池はニッケル水素電池。
 ・ 三菱自動車 i-MiEV に搭載されている電池はリチュウムイオン電池
 ・ ニッケル水素電池は燃えないが、リチュウムイオン電池は発火の恐れがある
 ・ アメリカの世論操作で「日本の○○社の車は発火する」などのレッテルを張られる可能性がある
 ・ 信頼性確保の為に、トヨタはリチュウムイオン電池搭載の自動車は業界に先駆けては出さないだろう。多分GMの後にするのでは?
 ・ 2010年年末から電気自動=EV車が色々発売される。基本的にリチュウムイオン電池搭載。
 ・ いずれにしても電気自動車の隆盛と電池の隆盛は同期する。

 さて、次に自動車や飛行機の軽量化の話。軽量化することで燃費が良くなるのはニューロン力学の基本。運動エネルギー=重量×速度 である。重量が軽ければ、消費エネルギーが少なくて済むのは直感的に理解できる話だと思う。
 軽量化技術の最先端は、
 ・ CFRP カーボン繊維と樹脂の複合素材
 ・ Mg マグねシューム合金
 この二つが注目の素材である。

 まずは、CFRPから。
 CFRPで実用化されている物は、ゴルフシャフトと釣竿。どぢたも軽量、高剛性=高ヤング率、高強度である。また、有名な話であるが、米軍機の翼にはCFRPが採用されて、世界最高性能を実現している。また、ボーイング社は次世代旅客機にCFRPを採用することを決めており、ANAやJALは大量発注を既に行っているが、現時点でテスト機が飛んだという状況で、まだ生産には至っていない。早期の安全確認と生産&引渡しに注目が集まっている。
 そして、自動車にも採用する事が検討されている。既にレース車などのボンネットにはCFRPが採用されている。トヨタはフレーム、ボディー、プラットフォームにCFRPを採用する研究を進めている。
 CFRPに使われるカーボン繊維のメーカーは、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080331/297518/

日本の東レ,東邦テナックス,三菱レイヨンの日本勢3社と台湾の台湾プラスチックスの4社

(注)PAN系炭素繊維 PAN(ポリアクリロニトリル)繊維を高温で炭化して製造するもの。炭素繊維にはピッチ系(石炭・石油化学産業の残りかすであるピッチを溶融紡糸後に炭化したもの)もあるが,PAN系が全炭素繊維需要の90%超を占めている。

この4社のうち,台湾プラスチックスは汎用用途向けの単一グレードの炭素繊維しか造れていないので,航空・宇宙分野やこれから需要が予想される自動車などハイテク分野向けの炭素繊維は日本勢の独壇場になっている。日本の炭素繊維メーカーの世界シェアは75%にのぼり,ハイテク分野ではほぼ独占状態といってよい。宇宙分野では「日本の炭素繊維がなければ人工衛星は飛ばない」(某炭素繊維メーカー)状況になっている。

ここでも日本の高度な素材技術力が独占している。

現在は趣味の世界と航空宇宙用が実用化されているが、今後は低価格が進めば自動車、電車などの輸送機器関連が伸びてきそうである。とにかく軽量化が燃費がよくなることにつながる。

|

« 頭がイイ人 | トップページ | 化石燃料使用を減らす技術 その5 »

技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519197/48323269

この記事へのトラックバック一覧です: 化石燃料使用を減らす技術 その4:

« 頭がイイ人 | トップページ | 化石燃料使用を減らす技術 その5 »