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ピークアウト 石油3

 石油高騰と食料の関係について前回述べたが、次にビジネスについて考えてみたい。
 現在、日本の国は鉄鋼、造船、化学プラント、発電といった重化学工業から半導体、LCD、家電といった先端産業まで幅広く揃っている。また、サービス産業と言われる外食、小売、卸、流通、金融なども充実している。ある意味バランスの良い国と言える。唯一ほとんど無いのが「軍事産業」。ほとんどといった意味はアメリカの軍事産業に比較しての事である。
 こういったバランスの良い産業が、石油高騰でどうなっていくのか?これを考えてみたい。

 石油は化学製品原料でもあるので、それらの高騰を招く。さらには流通コストが高くなるのは誰しも容易に分かる話である。つまり、生活の全てにわたって高騰する。これは「インフレ」と呼べる。世界同時インフレとも言える。これまでペットボトル飲料より安価な石油が当たり前であったのが、今後は飲料商品より高くなると考えてもらえば想像しやすい。20世紀は石油の時代と言われたのは、石油=原油が安価であった為であり、これが高価であったら、違った社会になったであろうと言うのは容易に想像できる。

 インフレになると、どうなるか?これまで当たり前だと思っていたことが、とても高価になる。世界中から色々な物が流通して、手に入るのが当たり前の社会が、その流通自身がなくなる。北朝鮮の人々の困難に同情している場合ではなくなる。

 まず、車での個人通勤が困難になる。ガソリンの値段が500円/lを超えると、かなりの人が通勤に支障をきたす。これは、何も30年先の話をしているわけでなく、10年程度先の話である。こうなると、猛烈なインフレであり、とても現在の生活レベルは維持できなくなる
 小手先の省エネ技術ではお手上げである。大都会の生活維持すら危ぶまれる状況となろう。

 20世紀は低価格石油による恩恵の時代と言える。水より安いガソリンがあったからこそ、これだけの繁栄?が出来たのかもしれない。コンビにで水のペットボトルは500ccで100円程度する。ガソリンは120円/リットルが現在の相場。ガソリン1リットル当たり200円を超える時代はもうすぐ。原油が1バレル$100を超えるのは2年の猶予はない。そして10年後には1バレル$200を超えていく。

 代替エネルギーとしては1バレル $70~80が採算ラインと言われている。従って、現在がそのライン上にいると言える。これを大きく超えると、代替エネルギーが大きく伸びる。グリーンニューディール政策が大きく進展する時代は原油1バレル当たり$100を越える時期と言える。そすうすると、あらゆる代替エネルギーへの開発、投資が始まる。

 代替エネルギーには原子力、太陽、太陽熱、風力、潮力、バイオマス、地熱といったものと、これからの可能性のマグネシウムといった発電がある。さらにエネルギーコストが上がると省エネ技術が進展する。LED、有機EL、リチュウムイオン電池、ヒートポンプといったものから、公共乗り物である電車、トロリーバス、市電。いずれにしても、これまで当たり前だったことが変わる時代が始まっている。

 江戸時代、草鞋と下駄で過ごしていた人々が、靴を履きだした。そうすると下駄屋は商売にならなくなった。下駄屋は靴屋に代わって生き残って言った。これからの時代は、同じように、以前の商売=ビジネスにこだわるのではなく、変化して行く事を当然と考えていかなければ生き残れない。イノベーションこそ、生き残る術デ、ビジネスチャンスでもある。

 21世紀はこんな時代、変化の時代と言える。

 次回からは日本の人口ピークアウトに関して考えてみる。

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