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生産現場への派遣

 日本の半導体は現在大変忙しい。なぜか?従前のように派遣労働に頼ることができなくなっているから。

 これは、年末に厚生労働省への答申で「常用雇用の生産現場への派遣はOKだが、常用雇用以外はダメ」と言うもの。また、「常用雇用労働者が希望すれば、直接雇用に切り替える」と言う条項も入るようである。

 派遣労働者の仕事の安定を目指しての法律改正であるが(予定では4月以降)、大手の半導体メーカーは派遣労働者を入れるのを止めている。社員だけで、増産。従前と同様の生産を派遣社員抜きで行うわけだから、これは忙しくならないほうがおかしい。正社員は結構一杯一杯である。

 半導体のニュースを見れば分かる通り、D-RAMの値段もフラッシュメモリーの値段も上がっている。昨年9月までは取れ過ぎた農産物同様、市場にダブついて、値段が原価割れしていたが、ここにきて収益の改善が進んでいる。この原因は、PC需要が大きいようである。OSのWindwsXPの後のVistaは散々で、誰も購入しようとしなかった。新しいPCを買っても、ビジネスユースとしてはXPにダウンして購入していたぐらいである。ここにきて7(セブン)が結構売れている。それだけが原因ではないが、XPが古くなり、そろそろ買え時である人々が多い。これは全世界での話。

 で、半導体メーカーは増産の為に忙しいのであるが、韓国勢と台湾勢は新規生産設備投資を積極的に始めているが、日本はまだ。予想では2月には始まるのではないか?と期待していたが、、、。積極策に出れない理由の一つが、先にあげた派遣労働問題がありそうである。物つくり日本、どこへ行くのだろう?

 ご存じ液晶、シャープの亀山ブランドと言っていた液晶も、日本以外では「シャープ?アクオス?」といった状況である。サムソンがブランドとして浸透している。シャープも亀山の液晶工場を中国メーカーに売るらしいから。日本の派遣労働問題は色々な要素が絡み合っていて、「これがベストだ!」と言う回答が無い、袋小路であるのは確か。そんな中で、メーカーは日本での物つくりをあきらめないといけなくなっている。

 ゲーム機器の多くは中国EMSへ生産委託されているのはご存じの通り。下着にMade In Chainaが無いのと同様に、最近のエレクトロニクス商品も多くはすでに中国生産である。

 まして、最先端商品の半導体や液晶まで出て行ったら、何が残るのだろう?どうやって口に糊して生きていけばいいのか?厚生労働省は海堂尊さんが描くように、組織維持には大変優秀な活動を行えるが、日本の将来を考えた政策は打ち出せないのだろう。民主党に本当は期待したいが、アメリカの風圧で検察やマスコミが足を引っ張って、それどころではななさそうだし。

 そう言いながら、日本の物つくり=メーカーは世界から落ちていくのだろうか?ビジョンが見えない。

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