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素材系Ⅱ

 前回、LEDの白色光がLCD(液晶)のバックライトに使われ出している話で終わった。

 この白色を作り出すのに、蛍光体が必要であると言う話を書いたが、従来の蛍光体では輝度が足らないとかで不十分であった。それで新たな蛍光体を使用することとなった。新たな蛍光体は窒化物系である。

 これを手掛けているのが三菱化学電気化学工業である。これらの会社が白色LEDを支えている。LEDメーカーには

LEDにおける老舗メーカーは日亜化学工業,豊田合成,米Cree, Inc.,独OSRAM Opto Semiconductors GmbH,米Philips Lumileds Lighting Co.である。様々なアプリケーションの市場が急激に拡大する中で,今年急激に立ち上がったテレビ用として,これら5社から最終製品であるLEDパッケージを購入することが困難になっている。

 LEDメーカーへの注目が集まるが、蛍光体メーカーも注目すべき存在である。また、LEDを製造するにはMO-CVDと言う装置が必要になるが、MO-CVD装置メーカーにも注目が集まる。

 蛍光体も新たなものが開発されているが、蛍光体が無くとも白色LEDを作る事が出来ると言う話もアル。

 いずれにしても、テレビのバックライトと言う高付加価値から、一般照明に段々と広がってくるのは間違い無さそうである。その理由はLEDの消費電力が非常に少なく、長寿命だと言うコト。(下記参照)

白熱電球の寿命は1,000時間蛍光ランプの寿命は約6,000時間ですので、少なく見積もっても照明用LEDは白熱電球の約40倍、蛍光ランプの約7倍の寿命になります。
また、810ルーメンの光束(光源が全ての方向に放射する光の量)を発する機能を有する白熱電球、蛍光ランプ、照明用白色LED(光量を揃えるためにLED素子を30~100個程度集積したもの)を比較すると、白熱電球の消費電力が57W、蛍光ランプは14W、LEDランプは約6Wですので消費電力は白熱電球の約1/10、蛍光灯の1/2と言えます。

 注目はシャープがテレビバックライトにLEDを採用、そして照明分野もリードしようと考えている。堺の工場は太陽電池発電電力で工場の街灯を賄う考えで、さらにその街灯はLED。シャープのLEDに使う蛍光体はどうも電気化学工業の蛍光体が主流であると言う事。

 LED一つ取っても素材系のかなりの部分が日本勢が占めている。とにかく素材系の技術は日本で抑えたいところであるが、、、、、。

 実はLEDに使用するGaNiteraid基板やサファイア基板をサムソンは手掛け出している。さらに、LED製造に使用するMO-CVD装置をUSAメーカーに大量に発注している。と、言う事であまりうかうかしておれる状況にはない。投資の意志決定の早いコト。この点が日本の経営者が「バカ」にされる点であるが。

 しかし、日本の会社経営の投資の為のお金の集め方と韓国企業の投資の為のお金の集め方が根本的に違う。日本企業には真似のできない話であるが。

 次ぎの機会には別のハイテク商品の素材系を考えて見たい。

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