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レガシーコスト

 レガシーコスト=年金などの負の遺産、これでJAL=日航は揉めている。さて、先行きどうなるか?

 GMが破綻したのは、レガシーコストカットの為。GMがそのままの形で存続した場合、レガシーコストを切ることは出来なかったと見る向きが多い。破綻させれば、法的にレガシーコストもチャラにすることができ、そこで一旦断ち切る事ができる。

 GM破綻とJALの大きな違いは、GM破綻にはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ=債務保証保険)で、債務に保険を掛けていたのと、その保険には政府が出資して結局AIGを始めとして助けたと言う事実がある。つまり債務はある程度国家が負担して、レガシーコストを断ち切るために破綻させたと言う見方もできる。

 JALの場合はCDSなど無く、政府保証融資とレガシーコストを話し合い=和を持って解決しようとしている。JALを破綻させた場合の復活シナリオが日本では作り難い=市民感情として理解され難いと言うことだろう。アメリカ的な訴訟社会でないと言うことも原因ではあるが、さてどうなるか?

 JAL企業年金受け取りのOBたちは「不平、不満」であろうが、法的破綻で全く無くなることを思えば、ベターな方法だろう。企業年金が法的破綻をさせられればチャラになり、法的破綻をさせずに和で合意できれば、減額はあってもゼロにはならない。どちらがいいかは明らかであるが、さて、どうなるコトやら。

 このレガシーコストは日本社会の序章でしかない。厚生年金、国民年金、各種団体の共済年金など、給料から差っ引かれているものが、結局もらえなくなるという現象がこれから始まる。まだ表ざたになっていないファンド、アメリカ国債、これらがUS$暴落による為替差損と紙屑になる債権が10年以内に表ざたになり、破たん処理をしなければならなくなる。その時、日本は財政赤字も爆発するかもしれない。日本政府の借金、これは国債であり、この国債に買い手が付かなくなれば国債の暴落、金利の暴騰が起こるかも、、、、、。

 自分自身、2007年までこのような経済、政治の動きに全く興味が無かった。ノンポリだけでなく、経済と政治が深く関わっているとも余り思っていなかった。しかし、調べれば調べるほど深く、興味を持てば持つほど怖ろしくなってくる。どうしたものやら。

 JALの処理は日本の年金制度の将来を占う上でも、どう決着するのか注目したい。

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