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伸びる産業 車その2

 電池の話の続き。ニッケル水素電池は三洋電機(ホンダ)とパナソニック(トヨタ)。これが現在主流のハイブリッド車に搭載されている。充電可能な電池と言う事で私達が購入するのは、ニッカド電池とニッケル水素電池の二種類。リチュウムイオン電池は安全性も上がり、携帯電話とパソコンに搭載されているが、乾電池としては販売されていない。どんな所にどのぐらいの期間使われるか分からない乾電池としては、リチュウムイオン電池はまだ信頼性が低いと言うことかもしれない。

 ちなみに車のリチュウムイオン電池の共同開発者マップは、トヨタ-パナソニック、ホンダ-ユアサバッテリー、ホルクスワーゲン-三洋電機となる。ちなみに携帯電話用のリチュウムイオン電池は三洋電機がTopシェア。しかし、車のリチュウムイオン電池は根本的に構造が違うようで、各社走り出したがどの会社が安全性とコストで優位に立つかはまだ不明。これからいくつかの山場を越えて絞られてくるのかも知れない。いずれにしても、まだまだ参入の可能性の高い分野である。

 さて、車の電気関連技術は電池ばかりではない。IGBTと言う整流素子がある。これも重要な技術である。IGBT(整流素子)は交流から直流に変換する素子で、電気重要部品の一つである。情報機器は直流(DC)で動くが、駆動用モーターも直流でないといけない。しかし、回転体の発電は必ず交流であり、これを一旦直流に変換してバッテリーに充電してやらないといけない。これまでの車もそうであったが、今後はこの変換効率が大変重要になってきている。色々な素子が開発中で、コストと性能の攻めぎ合いである。現在は単結晶Siを使った素子が主流であるが、単結晶SiCが大変注目されている。これも開発競争が繰り広げられている。
 さらに、高速重電技術だとかキャパシターとのハイブリッド化だとか色々新しい技術が出てきている。決まった技術、決まったメーカーはまだ無く、百花繚乱といった状況である。

 ハイブリッド車であっても、EV車であっても電気周りの技術は大変需要である。さらに燃料電池車もその延長にある事は言うまでも無い。さて、こういった電気周りの技術に付いてくるのが熱である。この熱をいかに減らせるか(放熱できるか)が重要な課題であり、その放熱技術(物理的素材、あるいは複合素材技術)もしのぎアイが展開されている。詳しくは語れないが、これも特許(パテント)争いとコスト競争の渦中である。

 電気的技術、熱の技術が今後の新たな産業となり得ると言われている。大変面白い。まだ確定した勝者はいない。日本メーカーが圧倒的に優位である事は確かである。伸びる産業は日本から出発する。だからと言って、安心できる状況で無いのは言うまでも無い。

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