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技術流失2

最近のニュースから;

失業率が5.0%となった。失業者数の増加は鈍化したと言うことだが、やはり踊り場である。この踊り場でも少しづつ経済状況は悪化している。
 アメリカのGMは6月1日に日本での会社更生法に当たる破たん処理に入るようだ。クライスラーの処理時間は40~50日と言われていたが、GMは60~80日ぐらいになりそうだとのこと。いずれにしても次はGMやクライスラーに部品提供していた下請け会社である。日本の自動車メーカーも無傷ではおれない。しかし、通らなければならい過程である。何が起こるか?どんな事が波及するのか、現段階では余りに広範囲すぎて予測できない。自分の行っている事業への波及も考察は難しい。
 言えることは、更なる失業率の増加、悪化。それに伴う社会問題の増加。これは予想される。引ったくりや万引き、そして強盗などの生活苦による犯罪の増加。秋葉原さ殺傷事件に見られるような自暴自棄によるヤケクソ犯罪も増える。アメリカは年金破綻による年寄りの生活苦、ホームレス化などの問題も出始めている。セーフティーネットの問題はかなり難しい。何だか問題の山済み、「雨降れば土砂降り」的な一つの問題が起これば連鎖反応で問題の肥大化が起こるようである。

技術流失2;

 
 さて、技術流出である。韓国のビジネスモデルは繊維、縫製などの軽工業製品から始まり、鉄鋼、造船業に進み、さらには半導体、液晶に来ている。韓国にとっては研究開発するコストと時間を掛けずに、日本の最先端レベルにすぐに追いつけるわけだから、このビジネスモデルは実に効率がいい。日本のエンジニアを韓国に招待して、そしてアルバイト代と自尊心の刺激で技術を得ることができるのだから、笑いが止まらない。

 では、招待される日本のエンジニアは何故引っ張られるのか?日本のサラリーマンに共通することだが、格差が小さいと言うこと。ある事業のキーマンエンジニアであっても特別な給与を手にするのは役員レベルにならなければ手にできない。さらに言えば、若くして役員になる可能性はほとんど無い。団塊の世代にとっては横並びこそが慣わしであり、それを外した組織など考えられないのが彼らの理論である。従って、優秀であるエンジニアでもボンクラエンジニアであっても大した所得差、待遇差は出ない。将来的に期待されていると言うプライドをくすぐる話でしかない。実際には所得は抑えられ、優秀であればあるほど仕事は多く、待遇は悪い。
 
 そんな時にアルバイトの話が転がり込むわけである。週末にアルバイトに韓国に来ないか?と言う話で出かけてみると、待遇はいいし、皆真剣に「先生」の話を聞いてくれる。お互いに需要と供給の関係が成り立つ。先生たる人は自分では当たり前だと思っていた技術に「価値」が出てくる。昔の人、前の世代が血の滲む思いをして得た技術であっても、教えられた人にとってはもはや「当たり前」の技術であり、その価値を推し量ることはほとんど不可能である。そんなエンジニアは気軽にしかも安価にアルバイトを行うわけである。そして、韓国はこのビジネスモデルを捨てれなくなったわけである。

 特に装置産業は現場のちょっとした工夫が大切である。稼動しだすと、そこは優秀で勤勉な韓国労働者も日本同様改善を行っていく。あるレベルに達すると、瞬く間に技術力は拮抗し始める。鉄鋼も造船も半導体も液晶もまさにそうやって韓国で成長していったのである。当然、人件費の安さも魅力的であった。

 さて、技術流出から我々は学ぶことがあるだろうか?
 その話は次に。

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