メディカル
ビジネスで取り組んでいる分野が半導体中心で、コテンパンになっているので、違う分野と言う事で、メディカル分野の検討をしている。それに当たり、まずは業界を知る事から。周りにメディカル分野の人はいるのだが、なかなかヒアリングも難しい。と、言うのも非常に限られた医療機器の分野で、そこでビジネスを広げようとしているので、なかなか行き着いていない。
まずは、手始めに医療関連の小説を手に取り読んで見た。ミステリーであるのだろうが、なかなか面白かった。
チーム・バチスタの桐生と言い
ジェネラル・ルージョンの凱旋の速水といい、余りにカッコイイ。注目すべきは、そこではないのだけれども(医療機器がどの様の使われているのか?などが注目すべき点であるが)、一生懸命さが何ともいい。誰でもそうではないかと思うのだが、やりたい事や使命感などは、その分野で徹底的に取り組む事で生まれることではないか?
実際に「自分の好きな事が見つからない」、「やりたい事が何であるか分からない」という人が多い。しかし、努力しないで好きになる事も、ましてや「ヤリガイ」などは見つかるわけは無い。カッコウイイ桐生も速水も最初からカッコよかったワケではない。好きであろうが、何であろうが研鑽を積む事で、その分野のプロフェッショナルになり、人から当てにされる人物になる。それは研鑽なくしてその所に行ける者はいない。天才でもそうである、まして凡人は。
そんな事を感じながらこの小説を読んでしまった。何とも都合のいい、読み方である。読書のよい点は、著者の考え付かない分野を発想しながら読める点である。これにTVや映画のような映像が加わると刺激が強すぎて、妄想が生まれる余地が少なくなる。活字を読む事で、その妄想が生まれる余裕が人には与えられる映像と音声は圧倒的に大量な情報を与える事ができるが、それを記憶することが人の目的ではない。そこから何かを感じ取る事、考える事が人である脳みそが行う活動である。従って、余りに大量の情報は処理する事に追われ、考えるという妄想行為を許さない。現代は情報の洪水の中にいる。洪水の中にいる我々は、あえて洪水を遮断しなくてはいけない。情報を遮断する行為を行うことで、次へのフェーズを望む事ができると考えているのだが、、、、、。
それにしても現在の日本の医療制度、特に健康保険制度はなかなか難しい。昔、「専業農家(農業従事者)よりも、食糧庁で働く人の方が多いと言った笑えない話がある。役所はドンドン肥大化し、本来の目的(国民の為)を忘れ、自己中毒に陥る。現在の健康保険制度もそんな役人が、本来は予想していなければならない高齢化社会への対応を怠った、あるいは怠っている為に崩壊しようとしている必要な医療行為も、マニュアルに無かければ行えなくなる時代が来る。NHKで放映しているIRを見れば、入っている保健で医療行為は変わるという非常に差別的な現実がある。日本もグローバル・スタンダードと言う名の元にそんな制度になるのであろうか?格差は益々大きくなる暗い話であるが、現実を見ればこのまま老人が増え続け、医療費が増え続ければ明らかな事である。何とも厳しい現実である。
これもそれも日本と言う民度のなせる業か?確かに投票率がこんなに悪い国民社会で、日本を良くしよう、環境にやさしくなどもへったくれも無いか。
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