« 2月は逃げる | トップページ | 2月のウオーキング1 »

未曾有 1

 未曾有の経済危機と言われる。試しに1927年から1937年の世界恐慌に関する本を図書館で探し、3冊読んでみた。正確には4冊であるが、名前は世界恐慌関連であったが、内容が違った本が一冊あったので3冊。読んだ本からは、世界恐慌が起こった原因だとか、その結果どれだけの人々が失業し、株が下落したかが語られていたが、どうもピンとこない。何かが違うと思っていたら、時代が違うのは当然として、恐慌の影響が及ぼす規模が現代とは決定的に違う。

 昨年、リーマン・ブラザーズ破綻に端を発した恐慌(まだ恐慌とは世間は定義しないが、内容は恐慌である)は、全世界に及んでいる。世界と言うのが1930年とは決定的に違う。1930年代は電信はあったが、インターネットがあったわけでもない。人の生活は現代ほどグローバル化していなかった。食卓に中国産の冷凍食品と、タイ産の焼鳥と、インドネシア産の海老、アフリカ沖で取れた蛸、オーストラリア産牛肉が並ぶ時代ではなかった。アグリーカルチャー、エネルギー、モビリティー(移動)、アドバンステクノロジー(通信、インターネット、半導体、液晶、航空宇宙、バイオ、メディカル)、等、最後を伸ばす「-」言葉の分野はグローバル化が極端に進んでいる。

 軍事関連では、24時間以内に地球の反対側にミサイル攻撃ができて、為替、株、先物などの金融取引は24時間営業。お金さえあれば、「移植医療」でも「最先端医療」でも受けることが可能になり、お金が無ければ水一杯、一食にもこと欠くご時勢である。こんな時代と、1930年代 第1次世界大戦後、第二次世界大戦前の時代を比較するのはかなり困難である。日本は1930年代はどんな社会だったのか?それを知る上では、勉強になったが、この恐慌をどう乗り越えることができるのかを調べるのには不足であった。

 現代のもっともと進んだと思っていた「Knowledge=知識」が、実は偏りがある。お手軽に見ることができる「YouThub」には、人類の知は少ない。本当の知の獲得にはある種のハードルが存在知る。お手軽なのはあくまで、お手軽な知でしかない。そして、そのお手軽なツールを使うのにも、格差が生じている。我々が普通だと思っているインターネットは、実は格差を生むものであり、そして孤立を生むものでもある。これまで地域社会(エピデミック)で生きて、繋がっていた生活がグローバル化=パンでミックであり、孤立した個になる。この概念は自分自身でもいまだ良く消化できていないので、うまく表現できないが、情報化社会が進めば進むほど、人は孤立しやすくなる。そして、グローバル化すればするほど、格差は大きくなる。この方向性は人類にとっていいものか?どうか。しかし、止まることはできそうもない。

 さて、この恐慌をどう生き延びるかが課題である。特に自分の所属している会社組織が生き残る方法を考えのであるが、、、、、。無力感にさいなまれる。これだけグローバルに、感覚的に付いていけないスピードで、信じられない広範囲に恐慌が進んでいくのは、予想できなかったし、対策も行っていなかった。昨年11月に中国広州で起こっている倒産を見聞して「近いうちに日本でも起こるだろう」とは想像していたが、実際に想定していたスピードと広がりではなかった。仕事の35%は半導体関連であり、間違いなく影響はあるとは踏んでいたが、車、鉄鋼、電子デバイス、液晶等、全ての分野で急激な縮小が起こっている。自慢ではないが、結構広い分野に軸足を置いて仕事をしてきたが、それでも足らない。従前に近い量で動いているのは唯一メディアカル関連である。しかし、全体の占める割合はゴクわずかで、これだけでは食っていけない。どうすれば生き残れるのか?その方法を模索する日が続く。

 韓国のハイニックスの赤字幅が発表になった。2800億円相当の赤字。これで会社が存続できるのか?また、現代自動車がアメリカでの販売台数を伸ばしたとの記事も。現代自動車はウォン安を背景にかなり際どい保証(失業した場合の保証)と値引き攻勢で売上を伸ばしたようである。ビッグ3と日本勢が軒並み30%前後の下落をしている中、独り勝ち組だとか、、、、。そんな朝鮮日報系の記事を信じるほど、今回の恐慌は甘くないと、ささやく自分がいる。

 やっぱりチョットまずい気がする。韓国との取引。韓国が嫌いなわけでも、特別好きなわけでもないが、取引があるし、これまで積極的に伸ばしてきた。ここに来て韓国からの引合が結構ある鉄鋼、LCD関連向けなのだが、、、、、資金回収できるのか?????? それこそ、アジア通貨危機の時に、韓国向けの商売をしていた半導体製造装置メーカーなどはどうしていたのか?それでなくても在日外資系半導体メーカーの支払が滞り出しており、恐怖感を持っている。ホント取引条件次第である。

 パナソニックの人員削減計画とIPS-αへの投資半年延期が発表になっている。予想した通り来たか!といった感想であるが、いよいよ投資案件が無くなった。マンションデベロッパー大手も破綻、三菱電機が100億の黒字、三洋電機がゼロ、それ以外の電機メーカー軒並み赤字発表。車関連もここぞとばかりに赤字と人員削減発表。日本的な発表と言えば、その通りで、「赤信号皆で渡れば怖くない!」といった20年以上前のギャグが、目の前に甦る。

 そんな中、唯一伸びているのが車輌関連。そう電車、これは世界中で環境問題の決めて、公共事業の決め手、インフラ整備の決め手である。中国全土でも地下鉄だとか長距離車輌、果てはバスに代わる市電の復活。これとリサイクル可能なエネルギーの組合せ(太陽光発電、風力発電、潮力発電、二次バッテリー)が伸びるのは間違いない。ウーン、この分野に関わりを持ってはいるが、大きくは育っていないな。

 悩める日々である。悩みながら、日々研鑽。

|

« 2月は逃げる | トップページ | 2月のウオーキング1 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519197/43984433

この記事へのトラックバック一覧です: 未曾有 1:

« 2月は逃げる | トップページ | 2月のウオーキング1 »