読書感想文
著者;池田清彦 書名;環境問題のウソ 出版社;ちくまプリマー新書 \760
CO2による地球温暖化という議論の怪しさが分かった。しかし、「環境バブル」を唱える金子勝氏の言うこともこれで納得できる。誰が仕掛けたのか分からないが、CO2排出権の取引がまたバブルを産むのか?この本が訴える環境問題にはかなりの部分納得が行く。「自然を大切に」と言うのも、人類の為であり、後世に残すという人類の為の議論であると言う割り切りは確かに哲学としても大切なことである。偽善を排し、役人的な利権を排し、真実は真実として真摯に捉えることが肝要。
「現在及び未来の人間の権利を侵害する」という言葉がこの本の哲学として一本貫いている。人間も基本は地球環境の一員である。この事実は「神でない人間」が自然を自分たちに合うように改変するのは一員である人類のDNAなのだ、その上で、人類が生き残る為には自然環境保全が大切であり、その優先順位は「役所的な都合(税金使用の利権)」で決めるのではなく、もっと哲学的な考え「現在及び未来の人間の権利を侵害」しない事が基準である。
自分でなんとなく感じていた「社会の偽善」、もっと言えばCO2排出権ビジネスの「ウサン臭さ」を理論的に言葉で表す事の大切さがよく分かった。それでも「環境ビジネス」のバブルで景気浮上を考えなければならない近代である。化石燃料の使用を抑制する「文化」は「未来の人間の権利を侵害しない」行為である。その点は賛成するし、環境ビジネスの進展は、結果として人類にとって良い方向だと感じる。それでも「ウサン臭さ」は残るが。
批判の環境省の元小池大臣の「ウサン臭さ」はあるが、それでも「クールビズ」のノーネクタイは良かった。めだか社会の一員で、営業マンの端くれである私にとっては、ネクタイを締めないという選択は「格好が悪い」と言うよりも、「相手の事を大事に思っていない」というその表現の現れであるという事の方が問題で、ビジネス的にはマイナス。やはり「キッチリしている」方が信用されやすいし、ビジネス的にはプラス。そんなメダカ社会での「夏場の嫌なネクタイ」をしなくて済んでいる最近は「小池様様」である。
環境問題の胡散臭さで「切って捨てる」のでなく、評価できることは評価したいな。
原子力問題に関しては「未来の人の権利の侵害」が大きい。後世に遺恨を残すというエネルギー源であるが、中国のような目の前の環境炎上状態ではある種、仕方がないのかもしれない。日本政府はもう少し「燃料電池にお金を出して、世界のエネルギービジネスで成功させることで、日本の地位向上を考えるべきかなと思うのだが、、、。アメリカだとかヨーロッパに輸出しないと分からないのかな?結局システムを取られるのだが。日本の政治がやはり「公務員」支配から脱しないと、日本の生き残りも厳しいかな?
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コメント
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池田もwikipediaにある
投稿: お前が騙されてんだよ | 2008年10月19日 (日) 12時55分
排出権取引により生じた金融商品はどうなるのでしょう? 二酸化炭素による地球温暖化が人類に多大な影響を与えると言う前提が崩れればその関連する金融商品は全て無価値となり今回のようにリスク分散と称したリスクの拡散が進んでいれば今回以上の金融破綻の可能性があるのではないでしょうか。 現状での学説やデータからはその危険性が極めて高いと私は思います。 所詮人類の危機を煽って金儲けうをたくらむこと自体破綻している人たちの考えだと思いますが。
投稿: | 2008年10月19日 (日) 16時01分